犬飼新会長―新世代を結集し飛躍を
日本のサッカーを引っ張ってきた東京五輪世代からその次の世代へ、指導者のバトンタッチが実現した。
3期6年にわたって務めた71歳の川淵三郎氏から、Jリーグ専務理事で66歳の犬飼基昭氏へ、日本サッカー協会の会長が代わった。
名誉会長となる川淵氏は、東京五輪で日本代表の中心選手だった。そのチームで監督、コーチを務めたのが、その後ともに日本サッカー協会会長となる故長沼健氏と岡野俊一郎氏だ。
ドイツから招かれ、戦後の日本サッカーの土台を築いたクラマーさんから直接教えを受けた仲間だった。
当時の名フォワードだった釜本邦茂副会長も名誉副会長へ退く。今回の役員改選は、一つの時代の終わりを象徴しているといえるだろう。
犬飼氏は三菱自動車の欧州現地法人社長を務めたビジネス経験に加え、Jリーグでも浦和レッズ社長として敏腕ぶりを発揮したことで知られる。
振り返れば日本サッカーの変化は劇的だった。93年のJリーグ誕生以来、W杯への連続出場や日韓W杯開催をへて力をつけてきた。
技量が高まり、選手層が厚くなっただけではない。「スポーツで、もっと、幸せな国へ」と訴えるJリーグの百年構想をはじめ、地域密着によるスポーツの新しい姿を提案してきた。
Jリーグはクラブとしての自立を求め、企業名をチーム名から外した。企業丸抱えの従来のやり方とは違って、地域に根付いた新たな道を探るのが狙いだった。
学校のグラウンドを芝生化するための支援事業や、スポーツを通してリーダー養成を図る教育施設「アカデミー」の創設も新鮮だった。他の競技や自治体、教育界とも広く連携していく。そうしたアイデアや手法を高く評価したい。
しかし、こうした新しい構想や計画はスケールが大きいだけに、多くが道半ばである。これからが正念場だ。そこに犬飼新体制の力量が問われる。
どの取り組みも、協会に総資産185億円ともいわれる財政的な裏付けがあるからこそだ。にもかかわらず、その財源はW杯や五輪の日本代表の人気に頼りすぎの印象は否めない。
その一方で、Jリーグの経営は不安定で、06年度は31クラブのうち半数近くが赤字だった。ビジネスモデルの確立を急ぐ必要がある。
アジア全体の底上げを図ることも日本の課題だ。欧州などのサッカー先進国ばかりに目をむけるのではなく、アジアで互いの選手が活躍できる場を広げたい。それには各国リーグの上位チームで争うアジア・チャンピオンズリーグへの参加数を増やしたらいい。
新会長は自らの経験を生かし、若い世代の力を結集していくことだ。
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