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(일어번역가자격증전문)内側の問題(08.07.04)

현대천사 2008. 7. 4. 17:49
いよいよサミットである。背景には中国四川省や岩手・宮城の大地震、ミャンマーのサイクロンなどの事態がある。同時に原油高や資源高による巨額の所得シフトが起きており、世界経済に大きな歪(ひず)みと苦痛が生じている。サブプライムローンによる金融機関の損失はなお拡大しつつあり、不動産価格の下落や信用収縮の影響など米国経済の停滞も始まったばかりである。

 これらの問題が一斉に起きているのは、それぞれが別々のことではなく、互いに深くつながっていることを示唆している。まず世界経済の成長テンポが速過ぎるのが原油高や資源高の原因であるのは明らかだろう。また成長を優先して地球環境への配慮を欠き、異常な事態を招来するに至ったということでもある。そしてこの成長の行き過ぎを押し上げた要因として「マネー」や「ファイナンス」の働きも浮き彫りになってくる。

 マネーやファイナンスの働きは人間のもつポテンシャルを時間的にも空間的にも大きく拡大する力を持つ。だからこそ節度をもって善用することが必要なのだが、それが忘れられ、乱用によって大きな災いを生じる局面に入っている。サブプライムローンの欺瞞(ぎまん)的な手口も、原油や商品の市場の先高を見込んで池に鯨が暴れ込むようなマネーの流入も、欲得や貪(むさぼ)りの行き過ぎに対する「節度」という平衡感覚を逸脱しての災いである。

 だとすれば、本当に必要なことは成長に偏る「欲得、貪り」と「節度」の闘いにどう立ち向かうかだろう。サミットで成果をあげることは必要だが、その土台となる闘いは私たちの内側の問題である。そのことにどれだけ各国の目を向け得るかも更に大切なことだと思われる。(瞬)