社説:民主代表選 無投票ではもったいない
民主党の代表選は9月21日に投開票とする日程で調整が進んでいる。今のところ、小沢一郎代表の続投を求める声が党内の大勢のようだ。しかし、情勢がそうだとしても無投票が望ましいとの意見が出ていることには首をひねる。やはり、対抗馬が出馬してきちんと選挙を行い、党内論戦を深めるべきだ。
代表の任期は2年。小沢氏は06年春、「メール問題」で前原誠司前代表が任期途中で辞任した後、就任し、同年9月無投票で再選された。今回は小沢氏の任期が9月で満了となるのに伴うものだ。
小沢氏が代表就任後、民主党は昨夏の参院選で圧勝。今年4月の衆院補選でも勝利し、「交代する理由は見当たらない」というのが党内の大方の意見だ。
一方では、昨秋の自民党との大連立騒動後、一転して対決色のみを強める小沢氏の国会運営には党内にも不満がある。選挙戦になれば亀裂が拡大するとの懸念が無投票再選論につながっているようだ。
だが、今回の代表選は今までと意味合いが大きく違う。次の衆院選で民主党が過半数を取れば、民主党政権が誕生し、衆参のねじれも基本的に解消する。その可能性が従来になく現実味を帯びてきている中での代表選なのだ。つまり今度の代表選は文字通り「首相候補」を選ぶ選挙となる。
これまで小沢氏は自らの首相就任について「私が代表の間であれば、私自身が責任を負わなければならない」などとは述べているものの、必ずしも「ぜひ私が」と明言していない。
小選挙区比例代表並立制の今の衆院選は「政権=首相」を有権者が選ぶ選挙になりつつある。ところが無投票となれば、民主党が本当に「小沢首相」を目指すのかどうか、確認できなくなる恐れがある。あいまいな姿勢では有権者も判断に迷ってしまう。
国会運営だけでなく、小沢氏が打ち出す政策に対しても「財源が定かでない」「ばらまき政策だ」との批判は、与党だけでなく民主党内にもある。
無投票で政策論争も行われなければ、かえって党内に不満がたまることにならないか。民主党も、いつまでも「党内はばらばら」と指摘されるままではいられない。ここは亀裂を恐れるより、むしろ真剣な政策論争を通じて党内の一致を目指す時だ。その論争が政権担当能力を示すことになり、次期衆院選の同党のマニフェストを一段と充実させることにつながるはずだ。
米大統領選での民主党の候補者選びを持ち出すまでもなかろう。オバマ氏とクリントン氏の対決は、しこりを残したとの指摘はあるが、米国民の関心を高めたのは事実だ。
無投票ではあまりにもったいない。「候補」と目される議員は、積極的に手を挙げるべきである。
毎日新聞 2008年7月12日 東京朝刊
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