일본어/일본어 공부

(일어번역사자격증준비)陸自メモリー 隠ぺい体質、いいかげんに

현대천사 2008. 7. 17. 15:01

社説:陸自メモリー 隠ぺい体質、いいかげんに

 防衛省の不祥事の連鎖にはうんざりする。陸上自衛隊中部方面総監部で日米共同の図上演習の部隊配置図などを保存したUSBメモリー(記憶媒体)を紛失し、当時の久間章生防衛相や米国側に連絡していなかったことが判明した。

 メモリーは実は現金などとともに盗まれたものだったが、発表ではメモリーだけ伏せられ、制服組の中枢部が事実を隠ぺいした構図も明らかになっている。

 時期は昨年2月から5月にかけてだ。「庁」から「省」に格上げになった翌2月、隊員がメモリーを机上に放置したまま帰宅し、紛失した。3月に紛失事案として処分、4月に盗難とわかって別の隊員を警務隊が逮捕、5月に発表した。盗んだ隊員は駐屯地内のゴミ箱にメモリーを捨てたと供述したが、見つかっていない。

 この年、1月には海自のイージス艦情報流出が発覚、9月にはインド洋で米軍に提供された油の「転用疑惑」とデータ隠ぺい、11月には前防衛事務次官の汚職事件と、不祥事続きの1年だった。これら3件は、今年2月のイージス艦「あたご」の漁船衝突事故とあわせて防衛省改革の主テーマとなっている。

 メモリーの問題では、まず、情報管理のずさんさが指摘されるべきだ。当時は、ファイル交換ソフト「ウィニー」による情報流出が社会問題となり、防衛省は対策を公表、2月を「情報セキュリティー月間」に定めていた。紛失はその月に起きたのだから、組織をあげての対策が絵に描いた餅だったことになる。

 さらに重大なのは、紛失したことを防衛相に伝えず、処分の発表にあたってメモリー問題を非公表にしたことである。

 石破茂防衛相は非公表の理由を「第三者が検索して情報漏えいの範囲が拡大する可能性があるため」と説明した。一方で、当時、防衛相に報告しなかったことについて、紛失データが報告義務のある防衛秘密より重要度の低い「注意」相当の情報であったからだという。当時中部方面総監だった折木良一陸上幕僚長も非公表の判断は間違いなかったと述べている。

 しかし、情報漏えいを懸念する事態であれば、防衛相や米国側に報告すべきだっただろうし、報告に値しないような重要度の低い情報なら不祥事として公表してしかるべきだ。しかも、事件発表時は、図上演習から3カ月以上も経過していた。防衛省の説明では納得できない。「情報セキュリティー月間」中の不祥事であったため、省内外からの批判を恐れて隠ぺいに走ったと受け取られても仕方ない。

 今回浮かび上がった情報管理のずさんさと隠ぺい体質は、政府の防衛省改革会議がまとめる報告書の中心的テーマのひとつである。同省には、この問題で納得のいく説明を求めたい。

毎日新聞 2008年7月4日 東京朝刊