(일어번역가자격증학원)洞爺湖サミット―「G8」の限界を超えて (08.07.04
洞爺湖サミット―「G8」の限界を超えて
洞爺湖サミットの正式メンバーは日本、米国など8カ国の首脳だ。主要国とは言うものの、この顔ぶれで果たして世界が抱える難題に解決の道を探れるのか。もっと参加国を広げるべきではないか。そんな声が出ている。
代表的なのは、サルコジ仏大統領が提唱している中国、インド、南アフリカ、ブラジル、メキシコなどを加える案だろう。アラブ・イスラム圏を入れるべきだという意見や、逆に米中2カ国だけでいいという極論もある。
確かに、サミットが始まった75年のころと比べ、影響力を持つ国々の地図は大きく変わった。
中国を抜きに世界経済を語ってどれほどの意味があるのかという疑問はもっともだし、インドやブラジルも存在感を増している。原油などの資源国の動向、国境を超えて動く投資ファンドも世界経済に無視できない力を持つ。
世界の構造変化を踏まえて、サミットはこれまでも自らの姿を変容させてきた。冷戦終結後、ロシアを正式メンバーに加え、西側主要国の集まりという当初の性格を一変させた。
2000年の沖縄サミットではアフリカ諸国との対話の場をもち、以後も中国などの新興国の首脳が招かれ、交流するようになった。
今回の洞爺湖では、3日間の日程のうち本来のG8首脳だけの会議は1日だけしかない。あとはアフリカ諸国首脳との会合や、中国、インドなどを含めたG13、さらに豪州や韓国などが加わるG16の首脳会議が開かれる。過去最大規模の20人以上の首脳が集まる。
8カ国だけで話しても意味がないテーマが、それだけ多くなった。地球温暖化をはじめ、原油や食糧の高騰などにどう立ち向かうか、問題ごとに顔ぶれの異なる枠組みで対応せざるを得なくなったということだろう。
こうした問題では、サミットとは別の舞台でも協議が進んでいる。
6月にローマで開かれた国連食糧農業機関(FAO)の食糧サミット、韓国での温室効果ガスの主要排出国会議(MEM)、サウジアラビアでの主要産油国・消費国の閣僚会合などだ。
だが、食糧サミットでバイオ燃料をめぐって各国が激しくぶつかるなど、利害の対立は深まる面さえある。議論は洞爺湖に持ち越されるが、どれも容易に出口の見つかる問題ではない。
参加国がいかに問題意識を共有し、ともに解決に努力していく意思を確認できるか。それが拡大G8サミットに課された最大の役割だ。サミット参加国の数や枠組みをめぐる議論もあっていいが、対話の中身をいかに価値あるものにするかが先決だろう。
世界が直面する危機は深い。指導者たちはどこまで結束できるのか。単なる外交ショーで終わっては、G8の限界がいよいよ露呈する。