(일본어번역가자격증시험대비)見落とされた活断層 名大など調査 岩手・宮
岩手・宮城内陸地震を起こした断層は活断層だったのに、地表に現れた過去の地震活動の痕跡が見落とされていたことが、名古屋大や産業技術総合研究所などの調査でわかった。詳細な航空写真の判読や現地調査で、数万年前以降の地震でできた地形の変形を確認した。26日午後、国の地震調査委員会臨時会に報告する。
活断層とは200万年前以降に繰り返し活動し、今後も活動すると考えられる断層。活断層だと認識されていれば、地域の防災計画などに反映できた可能性があった。
名古屋大の鈴木康弘教授らは地震前の1976年に撮影された今回の震源周辺の詳細な航空写真(縮尺8千分の1)を判読。過去の地震でできたとみられる地形の変形が、岩手県一関市の宮城県境付近から北東方向に3~4キロのびていることを確認した。
その北側にもさらに数キロ、断層と推定される地形が続いていた。地盤の年代から、この一連の変形を引き起こした地震は、数万年前以降に起こったとみられるという。
地形の変形は西側の地盤が盛り上がる形で、今回の地震で地表に現れた断層も同じ線上にあった。今回の地震でも、西側の地盤が乗り上げる形で地表に断層が現れた。
現地調査した産総研のチームも25日までに、一関市内の2地点で、過去の地震によるとみられる地形の盛り上がりを確認した。この2地点も今回確認された地形の変形に沿っていた。
この地域では200万年前よりも古い時代にできて、活動をやめたと考えられていた断層(地質断層)の存在は知られていた。この断層も今回確認された地形の変形の線上にあり、活断層の一部である可能性が強まった。
従来の航空写真を使った活断層調査では、より粗い写真(縮尺4万分の1程度)の判読しかしていなかった。
鈴木教授は「詳細な航空写真でも注意してみないとわかりにくい程度の変形だが、地質断層は知られていたわけで、本当に死んでいる断層なのか、確認すべきだった」と話す。
今回の地震を起こした断層は、国が主要断層と位置づける「北上低地西縁断層帯」の南側の少し離れた場所にあった。文部科学省は09年度以降、縮尺1万分の1程度の詳細な航空写真を使い、全国で活断層を調べる方針を固めている。(鈴木彩子)