번역사/번역사 기출문제 일본어
(일본어번역자격증시험)◈ ◈ 일한 2급 1교시
현대천사
2008. 6. 11. 16:28
2급 일 → 한 번역문제의 유형
[1교시(공통), 제한시간 70분, 50점]
■ 다음 2문장을 모두 한국어로 번역하시오.[50점]
[1]
ホテルの横の広場を隔てた古い離宮の楼閣の高い瓦屋根の黒い稜線が、夕陽の最後の光をとどめた濃い藍色の空を斜めに切っている。屋根の隅に並んでいる猿の ような小さな獣の彫像の列は、もう見えない。庭園の老木の梢が、深い海の底を珊瑚の枝のように、ひっそりと動かない。その背後には、薮の形をした岩山が どっしりと腰をすえて蹲っていた。
この半年ほどの間、毎日見慣れてきたはずのその眺めが、まるで初めて眺めるようだ。冬近い夕暮の気配が確か に空と地面を浸しつくしていたが、その奥でかすかに手ごたえめいたものがうごめき始めているのが感じられた。荒涼とうつろなものが、ひとりでに何かの形を とろうとしているかのようだった。
その思いがけない気配のようなものが、夕暮の景色の奥から滲み出て来るのか、私自身の心の深みから生まれてきたのかはわからない。だがその新しい暗い手ごたえに、決して投げやりではなく心を開きかけている自分を、私は意識した。
やがて寝台のわきの電話が鳴って、フロント係の声が「面会の方です」と告げたときも、私は落着いて「いま、下りてゆくから」と答えて、静かに窓のカーテン を引いた。戸棚からコートを出して肩にひっかけると、部屋の中を見まわした。几帳面な張は新聞も切抜きもきれいに整理してある。今夜から多分ここでは寝な くなるだろうな―と自然な気持でそう思いながら、私はドアの脇の電気のスウィッチを切って、ゆっくりとドアをしめた。
[2]
息子が小学校の特殊学級に入り、いまとなってはむしろ不思議な気がするが、まだ癲癇の発作がなく動作も機敏であったので、一年もたつとひとりで登下校する ようになった。午前と午後、いくらか暇な時間ができた妻は、家の前後の空地に雑木と呼ぶのがふさわしいような小潅木を数だけは多く植えた。それが台地のき わの疎林から隣家まで続いていた緑の通路につながって、庭に野鳥が来はじめたのである。メジロ、シジュウカラ、ヒヨドリ、とくにヒヨドリはしばしばあらわ れた。ほかの小鳥たちにくらべてがさつなところのあるオナガも来た。春さきからは、まだ柔らかに鈍色の若芽が出たのみの柘榴の枝に縛りつけた獣脂がめあて で、鶯もあらわれるようになった。
ところがついしばらく前までのテープへの熱中にもかかわらず、息子は実物の野鳥の声にまったくはらわながっ たのである。プリズムのついたレンズで矯正してもなお眼に異常の残る息子にとって、こまかな網模様の枝から枝へ素早く移動する小鳥をとらえることは、まず 無理だ。しかし小鳥は庭木にとどまって啼き声をあげもするのである。朝早く、シジュウカラの数羽の群れがせわしなく移って来、また通り雨のように過ぎさる のを見た。
[1교시(공통), 제한시간 70분, 50점]
■ 다음 2문장을 모두 한국어로 번역하시오.[50점]
[1]
ホテルの横の広場を隔てた古い離宮の楼閣の高い瓦屋根の黒い稜線が、夕陽の最後の光をとどめた濃い藍色の空を斜めに切っている。屋根の隅に並んでいる猿の ような小さな獣の彫像の列は、もう見えない。庭園の老木の梢が、深い海の底を珊瑚の枝のように、ひっそりと動かない。その背後には、薮の形をした岩山が どっしりと腰をすえて蹲っていた。
この半年ほどの間、毎日見慣れてきたはずのその眺めが、まるで初めて眺めるようだ。冬近い夕暮の気配が確か に空と地面を浸しつくしていたが、その奥でかすかに手ごたえめいたものがうごめき始めているのが感じられた。荒涼とうつろなものが、ひとりでに何かの形を とろうとしているかのようだった。
その思いがけない気配のようなものが、夕暮の景色の奥から滲み出て来るのか、私自身の心の深みから生まれてきたのかはわからない。だがその新しい暗い手ごたえに、決して投げやりではなく心を開きかけている自分を、私は意識した。
やがて寝台のわきの電話が鳴って、フロント係の声が「面会の方です」と告げたときも、私は落着いて「いま、下りてゆくから」と答えて、静かに窓のカーテン を引いた。戸棚からコートを出して肩にひっかけると、部屋の中を見まわした。几帳面な張は新聞も切抜きもきれいに整理してある。今夜から多分ここでは寝な くなるだろうな―と自然な気持でそう思いながら、私はドアの脇の電気のスウィッチを切って、ゆっくりとドアをしめた。
[2]
息子が小学校の特殊学級に入り、いまとなってはむしろ不思議な気がするが、まだ癲癇の発作がなく動作も機敏であったので、一年もたつとひとりで登下校する ようになった。午前と午後、いくらか暇な時間ができた妻は、家の前後の空地に雑木と呼ぶのがふさわしいような小潅木を数だけは多く植えた。それが台地のき わの疎林から隣家まで続いていた緑の通路につながって、庭に野鳥が来はじめたのである。メジロ、シジュウカラ、ヒヨドリ、とくにヒヨドリはしばしばあらわ れた。ほかの小鳥たちにくらべてがさつなところのあるオナガも来た。春さきからは、まだ柔らかに鈍色の若芽が出たのみの柘榴の枝に縛りつけた獣脂がめあて で、鶯もあらわれるようになった。
ところがついしばらく前までのテープへの熱中にもかかわらず、息子は実物の野鳥の声にまったくはらわながっ たのである。プリズムのついたレンズで矯正してもなお眼に異常の残る息子にとって、こまかな網模様の枝から枝へ素早く移動する小鳥をとらえることは、まず 無理だ。しかし小鳥は庭木にとどまって啼き声をあげもするのである。朝早く、シジュウカラの数羽の群れがせわしなく移って来、また通り雨のように過ぎさる のを見た。