번역사/번역사 기출문제 일본어
(일본어번역가학원)◈ ◈ 일한 1급 2교시-과학기술
현대천사
2008. 6. 11. 16:24
1급 일 → 한(과학기술) 번역문제의 유형
[2교시, 제한시간 70분, 50점]
■ 다음 4문장 중 2문장을 선택하여 한국어로 번역하시오.[50점]
[1]
佐賀は数年前から、九州シリコン.アイランドと言われる。IC(集積回路)メーカーがどっと九州各地に工場進出し、全国のIC生産の四十パーセントまでを も占めるようになったからだ。だが、二十年も前の1965(昭和40)年には創立していたわれわれこそが、九州シリコン.アイランド化の先がけであった、 と自負する佐賀エレクトロ二ックス社を訪ねた。
いまでは考えられないことだが、この会社は米国のエレクトロニクス.メーカーの保税組立て工場 として設立されたのだった。資本は新日本無線株式会社の全額出資。アメリカから部品を持ってきて、それを組み立て、そっくり全部をふたたびアメリカに送 る。こうすれば輸出入にともなう税金がかからない。そのかわり、組み立て完成した製品はいっさい日本国内では販売できない。
当時はシリコンダイオードやメタルトランジスターの生産だった。日本の安くて器用な労働力を期待しての保税工場だったのだ。生産の自動化はまだまったくはじまっていない時代、すべては人海戦術だ。地元佐賀県ばかりでなく、九州各地から若い女性たちを募集した。
工場に隣接して寮を建て、愛知県などの紡績工場などではときどき見られる社内学園を併設した。中卒で働きに出た社員は、ここで高卒の免状を取ることができ た。この制度は現在もつづいて、高卒社員には専門学校や短期大学の勉強ができるように拡充している。いかにも一時代前の制度をけなげに温存した会社だっ た。
しかし、生産するものは時代とともに大きく変化した。創業してまもなく、当の米国企業からの発注が激減する。やむなく国内向けのダイオー ドやトランジスターをつくる。それでなんとかしのいでいると、ドル.ショック(1971年)。やっと立ちなおると、石油ショック(1973年)とその後の 経済低迷で存続が危ぶまれるほどの危機におちいる。パート従業員に辞めてもらい、社員には親会社に出向してもらうなどして必死でこらえた。
[2]
現在では日本を代表するグローバル企業となったソニーであるが、過去は高性能トランジスタを開発したベンチャーであった。ソニーは、これまでアメリカの企 業が開発を躊躇していた超小型のトランジスターラジオの開発に挑戦した。ベンチャースピリットの賜物である。しかし、実際に開発したトランジスターをもと にラジオをつくろうと思ったら、ネックが生じた。高性能小型のトランジスターに見あう小型スピーカなどがなかったのである。トランジスターは製品の基本技 術であり、周辺技術が追いついていなかった。
ソニーはほかのメーカーにスピーカの開発を依頼したのだが、商品の先行きが透明なために断られた。結局、ソニーがトランジスターラジオ用の小型スピーカなどの周辺部品を調達するのには、トランジスターそのものを開発する10倍もの苦労があったという。
しかし、筆者の聞くところによれば、結果的にソニーのトランジスターラジオの優位性はむしろ「スピーカ」などの周辺部分の保有によって生まれた。トランジ スターラジオが売れることがわかると、高性能のトランジスターの開発に、ほかの大手電気メーカーも参入したし、その成功の可能性は十分に予測された。た だ、ソニーにとってそれは怖いものではなかった。
確かに大手電気メーカーの資本力をもってすれば、当時のソニー以上の開発スピードでトランジスターの開発に成功する可能性は高い。しかし、後進の企業は、それに見あった周辺の部品調達システムをつくることがなかなかできなかった。
[3]
仲の悪い人間を水と油にたとえる。あの二人は会えば喧嘩をしているし、いつも反発しあって、まるで水と油のようだ、といわれる。
たしかに水と油を一緒にすると、どちらも反発しあって、絶対に一緒になることがない。
この原因は、水と油の間、つまり境界面に界面張力というおたがいにつっぱりあう力があって働きあっているからである。
ところが、人間にもやさしい人がいて、仲の悪い人どうしの間をとりもち、なんとかくっつけあうように、物質の世界にもやさしいやつがいて、絶対に一緒になろうとしない水と油を仲良く一緒にしてやろうとする。
つまり、界面張力のつっぱりあいをやわらげてあげようとするのだ。おせっかいな気もするが、ま、悪いことではなかろう。
むずかしくいえば、界面活性剤。水と油の仲の悪い間をいきかえらせてやろうとする物質である。
これが俗にいう洗剤である。なんだ洗剤かと思うかも知れないが、界面張力をやわらげてくれる洗剤のおかげで衣服の油汚れを水に溶かして洗い流すことができるのである。心やさしい人のように、えらいのだ。
この第3の物質がもつ構造を研究するのが界面化学。たかが洗剤と思わないでいただきたい。そのメカニズムや科学的性質から、近年問題になった環境汚染を解 明したり、新しいエネルギーへの用途を考えたり、化学科の研究も人間社会と同じように広く奥深いのである。水と油の人がいたら、仲をとりもってあげたいも のだ。
[4]
高性能化するパソコンのフル機能を活かそうとするときに、ハードウェア及びソフトウェアの設計者を悩ますの が、過去のパソコンとの互換性をどれだけ維持するか、です。互換性を全く無視して独自に設計されたシステムとしては、既に述べた東大の坂村健教授が提唱し ているトロンがあります。これは一九八四年以來、開発が続けられ、ユニークな特徴をもつOSも含まれていて、互換性があまり問題とされない携帯電話などへ の組込みOSとしては実用化されているものの、パソコンでは殆んど使われていません。やはりパソコンでは今までのものとの互換性が求められるからです。
ウィンドウズ型パソコンでも、更にすっきりしたパソコンにするために、互換性をある程度犠牲にすることは考えられます。英語では、これをレガシー․フリー(legacy free)といいますが、これは「過去の遺産にとらわれない」という意味です。
具体的には、フロッピーディスクをやめてしまうことがその一例です。表8.1にもあげたCF(コンパクトフラッシュ)カードはPCカードアダプターにセッ トすれば、フロッピーに代るディスクとして使えるからです。しかし、CFはギガバイトにも達しようという大容量なだけにフロッピーほど安くはありませんの で、ユーザー間での(ネットワークを介さない)データ交換に困るという問題はありそうです。
[2교시, 제한시간 70분, 50점]
■ 다음 4문장 중 2문장을 선택하여 한국어로 번역하시오.[50점]
[1]
佐賀は数年前から、九州シリコン.アイランドと言われる。IC(集積回路)メーカーがどっと九州各地に工場進出し、全国のIC生産の四十パーセントまでを も占めるようになったからだ。だが、二十年も前の1965(昭和40)年には創立していたわれわれこそが、九州シリコン.アイランド化の先がけであった、 と自負する佐賀エレクトロ二ックス社を訪ねた。
いまでは考えられないことだが、この会社は米国のエレクトロニクス.メーカーの保税組立て工場 として設立されたのだった。資本は新日本無線株式会社の全額出資。アメリカから部品を持ってきて、それを組み立て、そっくり全部をふたたびアメリカに送 る。こうすれば輸出入にともなう税金がかからない。そのかわり、組み立て完成した製品はいっさい日本国内では販売できない。
当時はシリコンダイオードやメタルトランジスターの生産だった。日本の安くて器用な労働力を期待しての保税工場だったのだ。生産の自動化はまだまったくはじまっていない時代、すべては人海戦術だ。地元佐賀県ばかりでなく、九州各地から若い女性たちを募集した。
工場に隣接して寮を建て、愛知県などの紡績工場などではときどき見られる社内学園を併設した。中卒で働きに出た社員は、ここで高卒の免状を取ることができ た。この制度は現在もつづいて、高卒社員には専門学校や短期大学の勉強ができるように拡充している。いかにも一時代前の制度をけなげに温存した会社だっ た。
しかし、生産するものは時代とともに大きく変化した。創業してまもなく、当の米国企業からの発注が激減する。やむなく国内向けのダイオー ドやトランジスターをつくる。それでなんとかしのいでいると、ドル.ショック(1971年)。やっと立ちなおると、石油ショック(1973年)とその後の 経済低迷で存続が危ぶまれるほどの危機におちいる。パート従業員に辞めてもらい、社員には親会社に出向してもらうなどして必死でこらえた。
[2]
現在では日本を代表するグローバル企業となったソニーであるが、過去は高性能トランジスタを開発したベンチャーであった。ソニーは、これまでアメリカの企 業が開発を躊躇していた超小型のトランジスターラジオの開発に挑戦した。ベンチャースピリットの賜物である。しかし、実際に開発したトランジスターをもと にラジオをつくろうと思ったら、ネックが生じた。高性能小型のトランジスターに見あう小型スピーカなどがなかったのである。トランジスターは製品の基本技 術であり、周辺技術が追いついていなかった。
ソニーはほかのメーカーにスピーカの開発を依頼したのだが、商品の先行きが透明なために断られた。結局、ソニーがトランジスターラジオ用の小型スピーカなどの周辺部品を調達するのには、トランジスターそのものを開発する10倍もの苦労があったという。
しかし、筆者の聞くところによれば、結果的にソニーのトランジスターラジオの優位性はむしろ「スピーカ」などの周辺部分の保有によって生まれた。トランジ スターラジオが売れることがわかると、高性能のトランジスターの開発に、ほかの大手電気メーカーも参入したし、その成功の可能性は十分に予測された。た だ、ソニーにとってそれは怖いものではなかった。
確かに大手電気メーカーの資本力をもってすれば、当時のソニー以上の開発スピードでトランジスターの開発に成功する可能性は高い。しかし、後進の企業は、それに見あった周辺の部品調達システムをつくることがなかなかできなかった。
[3]
仲の悪い人間を水と油にたとえる。あの二人は会えば喧嘩をしているし、いつも反発しあって、まるで水と油のようだ、といわれる。
たしかに水と油を一緒にすると、どちらも反発しあって、絶対に一緒になることがない。
この原因は、水と油の間、つまり境界面に界面張力というおたがいにつっぱりあう力があって働きあっているからである。
ところが、人間にもやさしい人がいて、仲の悪い人どうしの間をとりもち、なんとかくっつけあうように、物質の世界にもやさしいやつがいて、絶対に一緒になろうとしない水と油を仲良く一緒にしてやろうとする。
つまり、界面張力のつっぱりあいをやわらげてあげようとするのだ。おせっかいな気もするが、ま、悪いことではなかろう。
むずかしくいえば、界面活性剤。水と油の仲の悪い間をいきかえらせてやろうとする物質である。
これが俗にいう洗剤である。なんだ洗剤かと思うかも知れないが、界面張力をやわらげてくれる洗剤のおかげで衣服の油汚れを水に溶かして洗い流すことができるのである。心やさしい人のように、えらいのだ。
この第3の物質がもつ構造を研究するのが界面化学。たかが洗剤と思わないでいただきたい。そのメカニズムや科学的性質から、近年問題になった環境汚染を解 明したり、新しいエネルギーへの用途を考えたり、化学科の研究も人間社会と同じように広く奥深いのである。水と油の人がいたら、仲をとりもってあげたいも のだ。
[4]
高性能化するパソコンのフル機能を活かそうとするときに、ハードウェア及びソフトウェアの設計者を悩ますの が、過去のパソコンとの互換性をどれだけ維持するか、です。互換性を全く無視して独自に設計されたシステムとしては、既に述べた東大の坂村健教授が提唱し ているトロンがあります。これは一九八四年以來、開発が続けられ、ユニークな特徴をもつOSも含まれていて、互換性があまり問題とされない携帯電話などへ の組込みOSとしては実用化されているものの、パソコンでは殆んど使われていません。やはりパソコンでは今までのものとの互換性が求められるからです。
ウィンドウズ型パソコンでも、更にすっきりしたパソコンにするために、互換性をある程度犠牲にすることは考えられます。英語では、これをレガシー․フリー(legacy free)といいますが、これは「過去の遺産にとらわれない」という意味です。
具体的には、フロッピーディスクをやめてしまうことがその一例です。表8.1にもあげたCF(コンパクトフラッシュ)カードはPCカードアダプターにセッ トすれば、フロッピーに代るディスクとして使えるからです。しかし、CFはギガバイトにも達しようという大容量なだけにフロッピーほど安くはありませんの で、ユーザー間での(ネットワークを介さない)データ交換に困るという問題はありそうです。